移住物語の前頁(P002)の続きから
移住する目的が明確になったので、移住を前提とした人生設計図を描きはじめました。次の決めることは「移住先」です。その当時(2021年ごろ)は、まだ漠然としていましたが、島がいいかな?と思っていました。広い海が見える非日常感たっぷりの場所。「屋久島」と考えたことがありましたが、大阪から遠すぎるし、世界遺産に指定されているのでインターネット環境が厳しそう、、、とすぐに断念(笑)。
そうなると大阪からのアクセスが良い島ということで、「淡路島」を移住先の候補にあげました。早速、淡路島の本を買って色々調べ始めました。淡路島に移住した方の動画も見たりして妄想を膨らませます。まとまった休みが取れる時に淡路島に、一度行ってみようと計画を立てはじめました。当時は、あまり焦ってもないのでゆっくり決めよう、という感じです。
体調も戻ってきたこともあり起業準備を再開。いろんなことを一から考えはじめたところで一般社団法人即戦力とのご縁ありました。そこから、不思議なことが起こりはじめます。移住を考えていると言葉にしていたこともありますが、一般社団法人即戦力を通じて様々なイベントに参加する機会があり、そこで出会う人を通じて、兵庫県にある「丹波市」というワードがやたらと僕の前に来ます。丹波市に地域おこし協力隊として移住する人と出会えたり、丹波篠山に日帰りの黒豆狩りツアーに行くと誘ってもらったりと。他にもいくつかありました。
極めつけは、古民家が大好きな不動産屋がいて、丹波市に売出し中の古民家があるので、移住を考えているなら一度見てみないか?というお誘いもありました。なんで「丹波」というワードが僕の所にくるのだろうか?逆に移住先として検討していた「淡路島」に関することは、全く来ません。だんだん丹波市に興味がわいてきたので一度見てみようと、古民家が大好きな不動産屋の物件の内覧をさせてもらうことにしました。
古民家が大好きな不動産屋の方にお会いした時、本当に好きなんだなぁと思うくらい、楽しそうに語ってくれました。「古き良きものを残したい」という思いの人です。古民家も好きですが、昭和時代の車も好きな方です。古民家の内覧は3ヵ所案内してくれました。
3ヵ所の内、2カ所は3棟ほどある広くて大きな古民家です。さすがに一人でこの広さ、大きさは、維持管理に厳しいかな。その内の1ヵ所は、一般的サイズ100平米強の古民家です。大きさは、ちょうどよさそうです。古民家の中を見た後、外に出て少し歩いたところで周辺の景色を見渡しました。その時、身体が硬直して、おもわず声が出てしまいました「こ、これは!」。目の前に広がる景色に圧倒されました。遠くに見渡せる山並み、広く続く田園風景、そして、加古川沿いにある桜並木。
一瞬にしてこの風景に惚れてしまいました。この風景はお金では買えない、と。その時は9月でしたが、桜が咲く時期ならもっときれいな景色だ!そこでドリップした珈琲を飲みたいと妄想もできました。この時、僕の中で決まりました。移住先は、ここ丹波市だと。2023年10月1日に古民家を契約しました。この日が、大阪市と丹波市との二拠点生活の準備がスタートする日となりました。
移住物語の前頁(P004)へ続く
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